平田改革を後押しする筒香選手。

平田監督の要請で毎回のように多くの木製バットをプレゼントしている筒香。
選手たちは実際に試合で使っている筒香バットを握り、筒香バットで打球を
飛ばすことがモチベーションにもなっている。
最近筒香が危機感を持って提言していることはまさに平田監督と考えを共有す
るものであり、平田改革を後押しするものである。
筒香が挙げたのは指導者や親が勝利至上主義を求めすぎて「楽しいはずの野球
なのに、 子供が怒られないように、失敗しないように大人の顔色を見てプレー
している」こと。
技術や動きを教えすぎるので、子供達が指示待ちの行動しかできなくなってい
るので 「見守ってあげることも必要」とも指摘した。
また一発勝負のトーナメント形式での大会運営では、試合に出る選手の負担は
大きく、逆に試合に出られない選手は全く経験がつめない弊害がある。
そういう問題をクリアするためには、負けたら終わりではないリーグ戦形式で
開催すべき、と踏み込んだ考えも示していた。また飛びすぎる金属バットによる
マイナスも指摘していた。
こうした様々な問題の背景にあるのは、筒香が最初に語った日本野球の勝利至
上主義があることは間違いない。
高校野球を頂点に少年野球まで、勝つために大人が子供を動かすシステムが一般
化している。
ただ筒香はドミニカ共和国や米国で子供達が勝つためではなく、いかに楽しんで
野球をやっているかということを身をもって感じてきた。その結果として彼らの
方がはるかに成長曲線としては大きなカーブを描いている現状を指摘するのだ。