●かつての横高野球の指導方法の違いは何か?
 平田監督の発言から見えてくるもの。

○野球を楽しむ
彼らにいつも言うのは『とにかく内発的なモチベーションにこだわ
りたい。
やらされる野球はやらないでくれ。野球は楽しくていいんだよ』
ということ。
ただ、その“楽しい”っていうのは、草野球を楽しむような感じで
はなく、充実感を味わえ、自分の成長を実感しろっていうことなん
ですね。

○自主性を促す
気を付けていても、監督から選手って、どうしても一方通行の
コミュニケーションになりがちなんですよね。
そんなキツく言っているつもりはなくても、生徒の返事はハイッ!
ハイッ!って軍隊みたい。
こうなると返事をすることに精一杯で、話の内容を聞いていないん
ですよ
彼らも基本的なことは分かっていても、仲間や指導者への遠慮から
言葉や行動に出せないことがある。
でも、テーマは自立。だから、僕を気にせず、自分の思ったことは
どんどんやるように言っています

○詰め込まない指導。自分で判断する
詰め込むのではなく、精神面でも野球の面でも、選手を自立させる
ことが大事
自分で考える、自分で判断する、自分で創意工夫する。
そういう習慣を身につけさせたいなと。
試合中にベンチの指示を仰いだり、指示に従わなければいけない
場面もある。
でも、プレーは一瞬なんで、その瞬間に自分で判断しなければなら
ないことが多い。
その時に主体的に判断できるように、普段から自分で考える練習に
しています。
全体練習は腹八分目程度に止めて、個人練習の時間を多く取るよう
にしていますね