○平田野球を支えるフィジカル面の強化と怪我をさせない体づくり

平田監督が大きく変えたのは指導方法だけではない。
かつての「日本一長くて、厳しい練習」から「つめこみすぎない練習」
に変えてきた。
通常練習は火・水・金の3日だけ。土日は練習試合。月は練習休み、
木はウエイトトレーニングの日にした。
特に投げ込みすぎの傾向にあった投手陣は、週3日をキャッチボールを
含めたノースロー調整の日にした。
それは、今までのハードで「非科学的」な練習方法から野球という
スポーツに適用した「スポーツ科学」基づく練習方法に変えたのである。
ポイントは怪我をさせない体づくりである。
そして 、全国の「パワー野球」に対応するために、フィジカルの強化に
重点をおいた。
その1つが今まで横高の練習であまりやってウエイトトレーニングを
専属トレーナーを呼んで、週1日行なっていることである。
それも単にパワー系の硬い筋肉を作っても野球に適さない、体幹を鍛え
ることを中心にしている。
また、遠くに飛ばすことを目的にした木製バットを使ってのロングティー
練習に多くの時間を割いている。
それだけでない、体力面の強化や体を大きくすることを目的にした食
の改善も積極的に取り組んでいる。栄養士を呼んでの栄養学を学んだり
もしている。
また、体が大きくならないということで、伝統的なダービーや極端な
走りこみ練習も止めた。
平田改革によって、指導方法だけでなく、練習方法も大きく変えてき
たのだ。