○ディフェンスを重視した平田監督の「守り勝つ野球」

昨秋は、投手陣が15四球15失点と壊滅。鎌学に屈辱的なコールド
負けを喫した。
この投手陣の投壊状況を受けて打ち出されたのが「守り勝つ野球」
である。
まずもって強固なディフェンス力の整備に力を入れた。
その中心になるのは投手陣及びバッテリーであり、その中心は及川
と山口である。
とりわけ山口の役割は重要である。
「失点をされない 」「守備から攻撃のリズムをつくる」
かつて横高が得意としていたディフェンスの重要さ、「緻密な野球」
を再び野球戦術に据え置いたのである。
打撃重視に重点をおいていた練習から守備力を重点においた練習へ
と大きく切り替えた。
「打ち勝つ」から「守り勝つ」へと大きく軌道修正したのである。

またバッティングも大きく変わった。
目に見える形であらわれたのが、本塁打、長打が減り、チームバッ
テングで得点をあげるケースが増えたことである。
バントで送るケースが多くなり、センター返し、逆方向を意識した
バッテングも多くなった。
荒さが目立つ野球から隙のない野球に変わりつつある。
かつての「横高らしさ」が復活しつつある。