●平田監督が目指す「王道の野球」とは何か?

渡辺・小倉体制の下での横浜野球の戦術は、堅実な守備と犠打などで細かくつなぐ
緻密な野球だった。
だかしかし、近年の高校野球は大きく変化し、緻密で細かなデーター野球が全国の
パワーで圧倒する野球にはかなわなくなった。
全国で勝てなくなった横浜の敗因の1つとして言われていたのが
「フィジカル面での弱さ」にあった。
平田監督の「王道の野球」の中身は、実にシンプルだ。
打投で他校に圧倒する、すなわち「フィジカル面の強さ」「力で圧倒する」
チームづくりなのだ。
「振る力で上回る」「投げる力で上回る」という極めて単純で、極めてシンプルな
野球を目指しているのだ。
練習メニューも大幅に変更した。
ロングティーや木製バットでの練習の時間を増やし、ウェイトトレーニングを積極的
に導入した。
体が大きくならないということで、伝統的な走りこみ練習(ダービー等)をやめた。
シンプルな野球であるため、細かな戦術、技術の向上は、かつての横高野球からすると
かなり見劣りをする。
今後選手の平田改革の中でどう技術的な向上を図るのか?が課題ではある。