もう一つ、敵が地球自身であったという考え方があります。
ボスの名前からも分かるように、地球は様々な事象で痛めつけられ、
そのことにより地球自体が、
悪しき生命体を生み出すようになってしまった。
これを知った上層部は、敵殲滅作戦を凍結。
(自分の母星である地球相手に戦えない。)
また、情報漏えいに備え、敵は木星にいると設定。
しかし、主人公は真の敵を求めるうちに遂に地球と対峙し、
破壊してしまう。
このような解釈の仕方もあります。

この解釈について、ちょっとした余談があります。
星新一氏の作品に「午後の恐竜」と言うものがあります。
恐竜の幻影が街を行進している。
幻影ですから、当然見ることは出来ても触る事は出来ませんが、
何故こんなことが、と騒ぎになる。
そして、その幻影は少しずつ現代に近づいていく。
そして現代に到達したところで核戦争が勃発、
地球は終焉を迎えます。
人間は死ぬ時、今までの出来事が走馬灯のように蘇る、
と言いますが、つまり恐竜の行進の幻影は、
地球が見た走馬灯だったのです。
ラスボス戦で、人類の歴史が映し出されますが、
これを見て真っ先に星氏の小説を思い出しました。
これも、地球の走馬灯と言えるのかもしれません。
となると、「A MIRAGE OF MIND GAIA」の解釈は、
文字通り地球自身の記憶となるわけです。

まだ、多くの解釈があると思いますが、
個人的に面白いと思ったものを紹介してみました。
星が記憶を持つ、と言う設定は、
ギャラクティックストームもそうですし、
(というより、人間と星が融合すると言う設定ですが)、
レイフォースでは、地球がコンピュータに支配される、
と言う感じの設定だったと思います。
タイトーはこういう設定好きですね。
設定をあれこれ想像して楽しめるのも、
タイトーSTGの楽しみ方の一つだと思ってます。
もうずいぶんSTGは発売されていないので、さびしい限りですが。