↓川崎の近くの大井町線
437: 花王不買!花王のお中元・お歳暮は返品、デパートで商品券に交換 [] 2019/11/23(土) 19:30:18.25 ID:onAKI0NY0
自分がそうだと、それが悪口になると思うんだね(´・ω・`)


【 黒柳徹子「窓際のトットちゃん」 】

「マサオちゃーん」

 トットちゃんが、家から駅に行ったり、帰ったりする途中に、朝鮮の人が、住んでいる長屋があった。
トットちゃんには、もちろん、その人たちが、朝鮮の人、ということは、わからなかった。

 この長屋は、トットちゃんの乗る大井町線の線路に面していて、少し高く、ガケのようになっているところにあった。
 マサオちゃんを、トットちゃんは知っていた。トットちゃんより、少し大きく、二年生くらいで、どこの学校に行っているかは、わからなかったけど、
モシャモシャの髪の毛をして、いつも犬を連れて、歩いていた。


 あるとき、トットちゃんが、学校の帰りに、この小さなガケの下を通ったときだった。
マサオちゃんが、そこに仁王立ちに立っていた。両手を腰にあてて、えらそうな恰好で、突然、トットちゃんに、大きい声で叫んだ。
「チョーセンジン!」
 それはとても憎しみのこもった、鋭い声で、トットちゃんは、こわかった。
そして、なんにも話をしたことも、意地悪をしたこともない男の子が、
なにか、憎しみをこめて、高いところから、自分に、そんなこと、いったことにも、びっくりした。