こうして、西方三島を廻る陰謀は解決した。悪事は白日に晒され、主犯の二人はベルン署に送られ逮捕された。
 代わりの西方三島総督は地区長モルトレッドの長男ミルディンがエルフィンと名乗って就き、アルカルド時代の不正を正し島民のための統治を全力して行うことで人々もより安心して生活できるようになった。
 また、エトルリア家の家宰の地位は廃し、古参であるダグラスやパント等が協力し支えることでより安定した運営態勢が作られるようになった。

 エキドナはアルムと共にアルム村へ行くことを決め開拓村はワード達が上に立つものが見つかるまで協力して運営することになった。
 アルム村では前以上に疲れつつも充実した様子のアルムと新たな仲間である気風のいい姉さん女房の姿が見られることになる、時々は二人して開拓村に行き、運営の手伝いをしているようだ。

 ガルグ=マクに置いてジェミーはエーデルガルトに借りと弱味を作ってしまい逆らいにくくなったが、彼女の要求は授業を真面目に受けることだったので面倒以外は大きな不具合はなかった。
 彼女が真面目に授業に取り組むので教師のベレスは特に喜んだと言う。
 ベレス経由で届けられたアルムからの手紙を読み終え笑みを浮かべると空を眺め、彼らのこれからの壮健を静かに祈るエーデルガルトであった。

終わり