>>510の便乗つもりで書いてたら話がえらい大きくなってしまった。

エキドナ「えーと、それで……」
ジャンヌ「ええ、先日のラジオ、私達も聞きまして、」
シルク「アルム様を想うお相手がどのような方かを知りたいと思いまして」
エフィ「村に来るのは大変だからここまで来たんだよ」
モズメ「突然押し掛けてすまんなぁ、これ村の野菜や」
エキドナ「ああ、こりゃご丁寧に……ラジオで言ってたけどあいつに複数の妻って本当だったんだなぁ」
ジャンヌ「幻滅しましたか?」
エキドナ「いや、驚きはしたけど、もう世間じゃ珍しくないみたいだし、そこまではな」
シルク「やはり大人の考えをされているようですね」
エフィ「ところで、どうしてアルムを?」
エキドナ「どうしてと言ってもな……やっぱり横で直向きに働く姿を見てな……年の差はあるけど、こいつとずっと一緒にやれたらと思ってな……」
モズメ「しっかり考えてるんやね」
ジャンヌ「それなら……」

ロット「大変だ! 姐さん!!」
エキドナ「なんだ! 客がいるときだぞ!?」
ロット「悪い、でもそれどころじゃねぇ、あいつらがまた来たんだ!!」
エキドナ「何だって!?」
ロット「今は他の男衆と、あのアルト? が相手している!」
エフィ「アルムだよ」
モズメ「今はそういってる場合やなさそうやで」
エキドナ「チィ!!」
ジャンヌ「一体何があったんです?」
ロット「この島の総督だよ、この村を支配下に置こうとしてるんだ」
シルク「何故そんなこと?」
ロット「兎に角、話は後だ、急ぐぞ!!」

村の入り口

エキドナ「大丈夫か!?」
ワード「姐さん!?」
アルカルド「ようやくお出ましか」
エキドナ「あんたもしつこいね、あれだけボコられて……この村はアタシ達が一から拓いた村だ、あんたらに税を払う義理はないね」
アルカルド「フン、誰が拓こうとこの西方三島は我らエトルリア、ひいては総督であるわしの物だ、その村である以上わしに税を納める義務がある」
アルム「勝手な事をいうな!! エキドナさんがこの村を作るためにどれだけ苦労したか……それを何もしていないお前たちが好きに言う権利なんてない!!」
アルカルド「協同開拓者だか何だか知らんが余所者の田舎者は黙っていろ……
      まぁ良い、ここまで好き勝手に村を大きくしたのだ、その収益の内8割を貰おうか」
ロット「8割!? ふざけんな、暴利も大概にしろ!?」
アルカルド「払えんのなら差し押さえるまでよ、この数なら前のようには行かんぞ」
オロ「フフフ……」
スコット「ゲヘヘ……」
ワード「何だよこの数……」
ロット「奴の手駒の領主の兵をかき集めたんだ、それに山賊もいる……奴が賊と通じていた噂、本当だったんだな」
アルム「でも負けるわけには行かない、みんなが造ったこの村を好きにさせて堪るもんか!!」
ジャンヌ「アルム君なら、そう言うと思ってましたよ」
エフィ「私はアルムと一緒なら、どこでも戦えるよ!」
モズメ「そうやね、あたいもそんな横暴領主許せんし」
シルク「私もアルム様と、みなさんをお守りします」
エキドナ「ふっ、頼もしいじゃないか……お前たち、気を入れな、お客さんばかりに良い格好つけられる気か?」
ロット「しょうがねぇ、やってやらぁ!」
ワード「お前らに好き勝手はさせねぇぞ!!」

 戦いは領主軍が数が圧倒的だったが村を拓いた逞しい者たち、そしてアルム達の実力が高く、かなりの善戦をしていたのだった。