主なゲーム内容は、ヒッチハイクできそうな車などをポインタで捕まえた後、キャラクターが見せるお手本に合わせてリモコンを振ることで「アピール」するというもの。ア
ピールがお手本に合致しているかどうかは最大100%の成績で評価され、それに応じてすごろくの要領でキャラが進む。
ゲームデザインからして面白みはなく、ひたすらキャラの動きを真似するだけの単調なゲーム性は5分も経たず飽きる。
どうやら多人数でゲーム内のネタで笑いながらプレイする事を前提としているようで、一人プレイはかなり虚しい。
…2人以上で遊んだところで笑えないし空気が冷めるのは間違いないが。
ヒッチハイクした車などの対象物が毎回一言ギャグをのたまうのだが、これがバリエーションが少ない上に悲しい程につまらない。(後述)
リモコンの感度は悪く、非常にフラストレーションが溜まる(Wii版『ポップンミュージック』並み)。
リモコンを振るチャンスは3回与えられ、最も成績のよかったものが採用されるのだが、3回とも全く反応せず失敗ということがザラに起こる。
2ヶ月前に発売された『涼宮ハルヒの激動』と同じメーカーであることを考えれば、さもありなんと言ったところではあるが。
慣れてくればある程度安定して成功するようにはなるが、それも「お手本」が比較的単純な場合に限っての話。
「お手本」の中には妙な動きでクネクネする理解不能な挙動や、挙句の果てには頭だけでブレイクダンスするなど常人には不可能な挙動を要求してくるものが混じ
っている。恐らくネタとして入れたのだろうが、途方も無くスベっているのは言うまでもない。
さらにガイドは全て右手持ちで左利きお断り。実際に左利きでこのゲームをすると下記のプレイ動画のようになる。
止まったマスによってはカードを引くことになるのだが、「2マス戻る」「他プレイヤーを1マス進ませる」などのデメリットを負うものが多数混じっており、ありがた
みは薄い。
そのため、何も起こらない「はずれ」のカードが当たりの部類である。

ゲーム開始前に見れるルール説明画面では、なぜか説明文が「〜ナリ」という口調で書かれている。ギャグとしての寒々しさに変わりはなく、そも
そもどの層を狙ったネタなのかも謎である。
しかもすごろく画面の説明では「肉屋のオジサンにつかまったらゲームオーバー!」という誤記が見られる。

要所要所の漫才デモも完全に外している。「FROGMAN SHOW」とか狙ったつもりなんだろうか?

キャラクターデザインの破壊力が悪い意味で前衛的。
サイコロのように角ばった立方体型の頭や、エイの裏側のような形容のしがたい顔グラフィックなどにプレイヤーはドン引きせざるを得ない。
おそらく主人公であろう女の子の「むすめ」も全くかわいくない。

キャラデザだけではなく、レンダリングも低クオリティ。3Dでは離れていても、画面上でとなりあっている同じ色の物体は境界線が付かない為、指と顔が融合したり、木がつ
ながったりしている有様。