閉経を機に性欲が強くなる人は、女性ホルモンが減ると相対的に男性ホルモンが増えることが一因といわれています。
性欲は男性ホルモンや脳内ホルモンのドーパミンに関連があり、これらのホルモンが上昇すると性欲は強くなります。
女性も少量ですが男性ホルモンは分泌されています。
閉経すると女性ホルモンは減少しますが、男性ホルモンの量はほぼそのままなので、性欲が強くなってもおかしくはないのです。
さらに女性ホルモンが減少することによって「楽しみ」に関連する神経伝達物質である脳内ホルモンのドーパミンが増えることも関係しています。
女性ホルモンのエストロゲンは、その成分の一つである、エストラジオールを血液検査で調べることで、増減が分かります。
閉経前の女性は、生理前後でエストラジオールが100〜300(単位はpg/ml)と変化しますが、閉経後には18以下になってしまうのが一般的です。
ところが、閉経後も20〜50をキープし、男性ホルモンの影響も受けて性欲が強くなる人もいます。
そのほかに、「妊娠するのではないか」という不安がなくなることなど、理由はいろいろだといわれています。