そもそも毛細血管の仕組みを知っていれば、そこまで強引な血抜きをする意味がないことは理解できるはずなんです。
心臓が動いてる間は、毛細血管の動脈側では血圧が浸透圧に勝って血管から水分が出ていくんです。静脈側には心臓の作り出す血圧は伝わらないので逆に浸透圧で血管側に水分が返ってくるんです。その水分にのって酸素や栄養を細胞に届けてるわけですからね。
そこで心臓を止めたり、エラを切って血圧を無くすとどうなると思いますか。答えは動脈側でも血管側に水分が返ってくるんです。なにもしなくてもその水分である程度、毛細血管内の血液は押し出されるんです。
この原理が成り立たないのは内臓や血合いの部分です。毛細血管が多過ぎて血管内に返ってくる水分が少なくなるからです。