防府のマスク製造会社、デマに困惑 全世帯2枚配布→ネット「安倍友優遇」
2020/4/5 05:34
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 安倍首相は4月1日、各世帯への布マスク配布を表明。
直後からネット上に同社を名指しして「桜を見る会の次のお友達はマスク製造会社」「この非常時でも安倍友優遇」「しょぼい布マスクすら地元利権」などと批判が拡散した。

 中村顕社長(53)が異変に気付いたのは2日昼。社員から「社長、安倍首相の友達だと大変なことになってます」と知らされた。
「まったく個人的な付き合いはないのに。なぜ、こんなことに」と中村社長。
県のマスク製造を始めた直後に経済産業省からマスクの製造について問い合わせがあったが、弟の大二郎専務(51)は
「なんでそんなことを聞くのか尋ねたが『答えられない』と教えてもらえなかった。国から作ってくれとも言われていない」と首をかしげる。

 その後も「なぜ、あなたの会社が受注するのか」との電話が寄せられ、ホームページにアクセスが殺到。社内のメールサーバーもつながりにくい状態に陥った。
中村社長は「マスク不足で困っている子どものために県の仕事を受けたのに。今は子どもたちのために頑張って作るだけ」と話している。