百害あって一利なし

懇談会の末尾に記者から「日韓通貨スワップ協定再開を要求する声が韓国から出ているが、どう思うか」
との質問を受けた麻生氏は、まず「今から6〜7年前の話」と話を切り出した。

「6〜7年前ぐらいに(スワップ協定の残額が)日本銀行に50(億ドル)、
財務省に100(億ドル)ほど残っていたが、(韓国に)『大丈夫か』と確認したところ、
『大丈夫だ』との返事が返ってきた。
だからそれ(通貨協力の規模が)が減った。その時、『本当にいいのか』と聞いたら、
韓国は『(どうか)借りてくださいと(日本が)言うなら、借りることもやぶさかではない』と答えた。
(金を貸す側が)頭を下げて『借りてほしい』などという話は聞いたことがない。
(それで)交渉テーブルを蹴って(交渉から)撤収した。それで終わりだ。
スワップに対して韓国との間にあったのはそれが最後だった。
今はどうなっているのかよく知らない」