L・ランダル・レイ:「日本はMMTをやっているか?」
http://econdays.net/?p=10671
最近、世界の政策決定エリートたちはMMTから距離を置こうとしていて、MMTのアプローチは狂気じみている
と断じて一蹴しようと極端にヒステリックになる現象が起こっている。日本人がいちばんすごい。
MMTが勢いを増すにつれて、世界中の記者たちから、日本はMMTの政策提言に従っている代表的な例な
のか?という質問が殺到するようになった。

私の答えはいつも同じ:ノー。日本は、主流の理論と政策がすべて間違っていることを証明するには完璧な事
例だ。と同時に、国を悩ますあらゆる問題に対して常に反MMT的政策を選ぶような国としても一番の好例だ。
そう答えると記者たちは驚く。日本の財政赤字は先進国で最大だ。政府債務比率は先進国で一番高い。
これってMMTの助言通りなのでは? ノー。

では、安倍首相が発表したプランは何か。■消費税を引き上げて消費を抑え経済成長を抑制するそうだ。
ありえない。■

これがいつもの日本の政策だ。経済が長期低迷から抜け出すそうになると、政策立案者はいつも財政赤字
を削減するためにと緊縮政策を採り、それによって経済を不況に戻すので常に不況ということになる。
これはMMTが推奨するものとは正反対だ。しかし専門家たちすら日本はここ数年ずっとMMT政策に従ってき
たと主張している。