今日、多くの投資家(投機家)が空売りをした。
「とりあえず空売りしておき、値下がりした所で買い戻して
利益を得よう」と考えていたわけである。彼らは、
明日以降、買い注文を出すであろう。
損切りの売り注文を出した投資家も、
「とりあえず全部売って、担当者が冷静になったから、
明日からは再び買おう」と考えている。
しかし、発行済の国債は、ほとんどを日銀が持っている。
日銀が何円で売ってくれるか、わからない。空売りをし
ていた投資家は、日銀が「額面の5倍」と言ってきたら、
その値段で買い戻さなければならないのである。
彼らは恐怖の一夜を過ごすことになる。まさか中央銀行が
そのような殺生な事はしないだろう、という勝手な読み
だけが一縷の望みであった。