国債暴落シミュレーション:財務省と投資家の一番長い日

(はじめに)
私は、日本の財政は破綻しないと思っています。
しかし、市場参加者が「財政は破綻する」と考えた場合、
国債の相場が暴落することは充分に考えられます。
その時、どのような事態に陥り、それがどのよう
に収束するのか、頭の体操をしてみました。

第2部で、意外な展開となります。ご笑覧いただければ幸いです。
(第1部)
■日本国債の格付けが「投機的」に
203☓年☓月☓日、米国の格付機関が日本国債を「投機的
」に引き下げると発表した。日本時間の未明、
ニューヨーク市場の日付は、まだ前日であった。
猛烈なドル高円安となり、ニューヨーク市場に
上場している日本株はすべて暴落した。
邦銀のニューヨーク支店には外銀から
返済要請が相次ぎ、ニューヨーク連銀が(
おそらく日銀の要請を受けて)資金を融通し
て難を免れた。中央銀行は、「最後の貸し手」なのである。