https://newsphere.jp/world-report/20180216-4/
米国に迫る中国の軍事力 驚異的な軍備の近代化、課題はソフト面
中国の軍事力がアメリカに追いつこうとしている。ロンドンのシンクタンク
『国際戦略研究所(IISS)』が14日に発表したレポート『ミリタリー・バランス2018』
では、欧米に肩を並べる中国とロシアの軍事力に焦点が当てられた。
もはやアメリカとその同盟国は優位性に甘んじることができない、と同レポートは警告
している。
◆アナリストの予想を超える中国
 イギリスのBBC(2月13日)は同レポートを受け、
「中国軍の近代化は、多くのアナリストらの予想を超える速度で進行している」とする
記事を掲載した。軍の改革はこれまでにも進んで来たものの、
「いまやアメリカの『対等な競合国』となる地点、またはそれに非常に近いところに
まで達した」とその実力を認める。記事では超長距離空対空ミサイルやステルス能力を
持つ第5世代ジェット戦闘機を挙げ、「中国の進歩と技術力は驚異的だ」と評価している。
レポートは中国に加えてロシアの軍備強化を指摘し、「欧米諸国は、これまで謳歌して
きたその戦略的優位性にもはや頼ることができなくなった」と警告する。
特に中国では過去15年間で、日本、インド、韓国をすべて合わせたものよりも多くの
コルベット艦、駆逐艦、フリゲート艦、潜水艦を建造している。