https://gigazine.net/news/20180225-chinese-air-power/
中国の空軍はすぐに西洋諸国の脅威になる
世界最強の軍事力を持つアメリカと中国を比較した上で、中国は技術を吸い上げる
システムに優位性を持っていると指摘されています。
近代の軍事技術には、人工知能やビッグデータ、決してクラックされない通信技術など
の開発が不可欠ですが、これらの技術を研究開発する民間企業が中国には多数あり、
中国政府の指示のもとに技術開発が行われているとのこと。
これに対してアメリカが同様の技術開発を実現しようとすると、シリコンバレーの企業
に協力を求めざるを得ないのだとのこと。政府の統制のもと狭い選択肢の中で技術を
開発する中国企業との技術開発競争でアメリカは太刀打ちできない可能性が指摘されています。

The Military Balanceは、中国の戦闘機J-20の本格配備によって、
遅くとも2年以内にアメリカはレーダーに探知されないステルス戦闘機による
独占支配を失う可能性があると指摘しています。
J-20はアメリカのF-35よりも飛行航続距離が長く、アメリカが太平洋に展開する
軍艦に深刻な脅威になる可能性があるとのこと。
戦闘機だけではなく、空対空ミサイルの劇的な進歩もアメリカにとって悩みの種になる
とみられています。2015年に導入された短距離ミサイルPL-10は、
アメリカのミサイルSidewinder IIと同等の性能を持つという分析もあり、
J-20に搭載されたPL-10によって、50km先の航空機を破壊できると予想されています。
さらに、まだ名前が付けられていない中国のシステムは、400km先の目標を攻撃できる
空対空ミサイルとしては他に例を見ないほど広い射程距離を持つとのこと。
この武器は、現在、空中偵察や管制のために利用される航空機の「安全圏」の見直し
を強いることになる可能性があります。The Military Balanceは、中国の脅威に対抗
するべく、冷戦の終結以来最大のレベルで「空の優位性」の確保が求められていると
述べています。