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根本博陸軍中将の「義に報いるに義を以てす」 古沢襄
引揚の際、駐蒙軍の野戦鉄道司令部は、引き揚げ列車への食料供給に苦心していたと
される。8月17日頃から、軍の倉庫にあった米や乾パンを先に、沿線の各駅にトラックで
大量に輸送していた。また、満州では関東軍が8月10日、居留民の緊急輸送を計画したが、
居留民会が短時間での出発は大混乱を招く為に不可能と反対し、11日になっても
ほとんど誰も新京駅に現れず、結局、軍人家族のみを第一列車に乗せざるを得なかった。
これが居留民の悲劇を呼んだと言われる。尚、前任の下村定陸軍大将が最後の
陸軍大臣になった事を受けて8月19日、北支那方面軍司令官を兼任した