つくばエクスプレス 開業からたった13年で累積損失解消 当初は36年間かかる見通しだった

 つくばエクスプレス(TX)を運営する首都圏新都市鉄道(東京)は7日、2017年度の営業実績を発表した。

 開業から13年で初めて累積損失を解消し、利益剰余金23億8100万円を計上した。開業前の04年2月時点の試算で41年度での解消を見込んでいた同社は「想定より大幅に早く累積損失が解消された」としている。

 17年度の旅客輸送人員は年間1億3390万人、1日当たり37万人で前年度比4・5%増と過去最多。05年8月の開業以来、右肩上がりで増えている。

 旅客輸送人員の増加で、純利益は46億100万円(前年度比24・3%増)で過去最高を更新。経常利益は、61億4800万円(同22・7%増)で、09年度から9期連続の経常黒字となった。

 同社は沿線開発の進展で人口が増えるとみており、2020年度の1日当たりの輸送人員を17年度比8%増の40万人と試算している。このため、混雑駅のホーム延伸工事を行うなどの安全対策を講じる方針だ。

YOMIURIONLINE 2018年06月09日 17時56分
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20180608-OYT1T50123.html