安倍首相(当時)は、イノベーションで、GDP成長率を上げるとか言ってるが、それだけでは、成長率は上がらない。
日本経済は、J.S.ミルの言う「定常状態」に近い。
技術革新が日常的に行われて、経済の「質」は日々進化している。しかし、経済の「量」は、あまり変化しない。

しかも、近隣国に大量の低賃金労働力が存在するのに加え、低賃金の非正規労働者を大量に作ったため、
賃金コスト面からもデフレ傾向がある。

これを解決するには、定年後の年金10万円を、掛け金ゼロで無条件に全国民に与えるのがよい。
すぐに10万円は無理でも、とりあえず、5万円でも良いから制度を作るべきである。
財源は、社会保障国債、年金目的消費税を充てればいい。



法人税引き下げと消費税値上げは、最大の愚策・デフレ政策である。
こうしたサプライサイド強化策では何も解決しないことは、すでに自明である。

・1990年と2006年の先進7カ国における名目GDP比較
 カナダ  85%増
 アメリカ 55%増
 イタリア 52%増
 イギリス 47%増
 フランス 45%増
 ドイツ  32%増
 日本    3%増w