人件費が利益圧迫 

小売企業で人件費の増加が鮮明になっている。アルバイトやパート従業員への
依存度が高い食品スーパーや一部の専門店では、人件費が利益を圧迫し減益を余儀なくされている。
食品スーパーのライフコーポレーションは、低価格戦略による
客数の増加で売上高にあたる営業収益は4%伸びた。
しかし人件費を中心に販売管理費が24億円増えて経常減益になった。
カジュアル衣料チェーンのしまむらも人件費の増加が主な減益要因だ。
セブン―イレブン・ジャパンは人手不足に悩む加盟店への支援策として、
経営指導料を減額する方針だ。
野村証券の正田雅史氏は「人件費の増加は構造的な問題になっている。
業務の効率化などでいかに付加価値を生み出せるかが小売企業の利益を左右する」とみている。