1942年3月3日に、9機の日本海軍の零式艦上戦闘機が、
西オーストラリア州北西沿岸の町であるブルームの空港と港湾施設を攻撃した。

ブルームは小さな町だが、
当時日本軍のジャワへの進攻によってオランダ領東インドから避難してくる民間人と、
退却してくるオランダ軍やアメリカ軍関係者の脱出ルート上に位置する主要な航空基地となっていた。

攻撃は戦闘機である零戦による地上掃射であり、爆弾は投下されなかったが、
アメリカ軍のB-24リベレーター爆撃機が破壊されたほか、
14機の飛行艇が破壊され、35人から40人が死亡するという大きな被害を出した。

さらにブルームにはほとんど防御の備えがなされていなかったので、
日本軍側に与えた損失は軽く、ブルーム上空で日本の零戦1機を撃墜した他、
もう1機に損害を与え、基地帰還失敗で損失させただけにとどまった。