厚生労働省が31日発表した6月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.02ポイント上昇の1.62倍だった。1974年1月(1.64倍)以来の高水準だった。求人数は増加が続く一方で、就業が決まったことで求職者が減少した。

 QUICKがまとめた市場予想の平均の中心値(1.60倍)を上回った。

 雇用の先行指標とされる新規求人倍率は2.47倍と前月比0.13ポイント上昇した。

 企業の新規求人(原数値)を業種別にみると、建設業が前年同月比4.0%増えた。医療や福祉は3.8%増。製造業も3.5%増加した。

 正社員の有効求人倍率は1.13倍と前月比で0.03ポイント上昇した。調査開始(2004年11月)以来最高となった。

2018/7/31 8:30
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL30HR8_Q8A730C1000000/