>>951
俺、20代の頃に死のうとして冬の海に飛び込んだのね。
そしたら漁協のおっさん達が3人も飛び込んで来るわ、船も寄ってくるわで助けてくれたの。

漁協の事務所で熱いシャワー浴びさせてもらって、
毛布に身をくるんでストーブの前に座って熱々の味噌汁を飲ませてもらったよ。

漁師のおっさん達、無愛想で怖そうな外見なんだけど、
「生きていれば必ず良いことある。人生は海と同じでシケの日もナギの日もあるんだ・・・」
そういう事を優しく俺に言い聞かせてくれたよ。

そして俺は、あの漁師のおっさん達みたいに強くて優しい男になろうと決意したよ。
もう死にたいなんて思わなかった。

あれから20年、俺は必死に生きてきたよ。
困っている人や弱い人にやさしくして、強くなるため自分を厳しく鍛えてきたよ。
とにかく損得を考えず、世のため人のためを考えてがむしゃらに働いてきたよ。
だけど結局、良い事なんてなんにも無かった、辛いだけの人生だったよ。
やっぱあの時に死んでおけば良かったと思ってるよ。