凶行に及んだ朝比奈久徳容疑者(52)は元山口組系竹中組幹部で、
昨年12月に覚せい剤絡みで破門処分を受けていたという。
「今年8月に覚せい剤取締法違反の罪で起訴され、保釈中でした。
下見がてら数回古川氏の店を訪れ、『私もヤクザでした』などと語って一緒に飲みに行ったこともあったようです。
逮捕後、彼は『一人でやった』と供述していますが、
周囲には『極道としての死に方を全うしたい』などと漏らしている。
偽装破門の疑いが濃厚です」(前出・社会部記者)
山口組関係者が語る。
「武闘派として鳴らした竹中組は分裂後に“名跡復活”として再興された組織です。
ただ、3年前に姫路市内にある“武器庫”が摘発を受け、
拳銃や散弾銃などが押収されたり、一年前には情報管理の問題で執行部から責められたと言われている。
追い詰められるなか、10月18日に高山氏が出所。
高山氏からも厳しい言葉を浴びせられ、もはや選択の余地はなかったのだろう」
古川氏襲撃に先立つ11月18日には福岡にある山口組二次団体「二代目伊豆組」系組員が、
熊本の神戸山口組系組織の会長を切り付け、
翌日には北海道でも三次団体「福島連合」系組員が神戸山口組系組織の会長宅に車で突っ込む事件を起こしている。
いずれも団体のトップが高山氏から“激励”を受けた後の犯行だったとされる。