忌憚なく書くと、映画版はまぐれじゃないかとすら感じる。監督版小説のチープさや、まとまりのない世界観とかを肯定しないといけないなら映画はまぐれ。
1話のキスシーンとかどんな描写で殺されるのかと思ったら小学生並の作文だったし、3話も不毛な女性遍歴にページを割いた別の話だった。まあ小説家じゃないから文章はしょうがないだろうけど、小説は蛇足だった。
でもアニメ描くとあれだろ。そこがもう天才なんだろうなと。日常の風景を人物の心情と同期させて全てのあり方を肯定してくる映像は究極だと思う。そういう意味では映画だけがアートに近い。ほかはエンターテイメントと線引きしたくなる。