概要

本作は毛利蘭と鈴木園子の友情がテーマとなっており、映画の宣伝でもこの2人の友情がメインだと紹介されている。
本作は伝説の女海賊「アン・ボニー」と「メアリ・リード」が物語の鍵となっている。そのため、海底宮殿にある財宝を
見つけるために、2人が使用したカットラスとピストルを奪った国際手配犯のトレジャーハンターと対決するなど大きな
ポイントとなっている。
海を舞台にした作品だが、映画で島を訪れるのは本作が初
である。
コナン応援団として、井上和香・山本梓・桜塚やっくんの三人が映画の宣伝活動を行った。なお、3人は本作公開後、TVシリーズ・第488話「テレビ局の悪魔」に
ゲスト出演している。
タイトルと同時に公開されるポスターが原作者による書き下ろしでなくアニメ原画なのは本作の作品である。
冒頭のカーチェイスのシーンで佐藤刑事と高木刑事が追跡していた二人組の強盗犯は、それぞれ『ルパン三世』のルパン三世と峰不二子の覆面をしている。『ル
パン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』に登場する「佐藤刑事の初恋の人がルパン三世」という設定もこれが初出。
映画ポスターには腕時計型麻酔銃を構えるコナンの姿が描かれているが、本編では使われなかった。
作品解説は本編に挿入されており、コナンが車に乗り込む場面で新一のナレーションが入る形式になっている。しかも新聞記事のシーンは無く、蘭の紹介ナレー
ションも蘭が映りこんだ際に「彼女は同級生の毛利蘭」と紹介した後に新一がコナンになった経緯を語るという珍しい試みがされてい
る。また、本作でメインとなる鈴木園子が初めて紹介された。
本作の登場人物の一人・美馬和男と同姓同名の人物が、本作の脚本家・柏原寛司が同じく脚本を担当した『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』に登場している。
本作も小説版が小学館のジュニア文庫(小学館ジュニアシネマ文庫)から2014年1月15日に発売されている。
回想ではあるが、この作品に限り蘭の中学校の制服がブレザーになっている(他の作品やアニメではセーラー服)。