災害を避けるため特殊能力を代々受け継いできたという、三葉のおばあちゃん。
あのおばあちゃんの現在っていうのもラストに入っていれば完璧だったのに、って思うんですね。

おばあちゃん、最終的にずっと受け継いできたものを失ってしまっているわけじゃないですか。
そのおばあちゃんがいま、どう生きているのか?とかね。
それを入れることによってその物語とか人物たちの広がりというか厚みがグッと広がって。
最後に過去からつながるおばあちゃんの現在っていうのを入れることで、
セカイ系的な閉じた感じっていうのがさらになくなったっていうか。
「ああ、完全にこれはもう大人の話にもなっている!」っていう風になったと思うので。

これ、実際の作品ではおばあちゃんが途中から、「おばあちゃんは意外と話を聞いてくれなかった」
っていうだけでばったりいなくなっちゃうっていうか、ばっさり役目を終えてしまうのが、
ちょっとストーリーの描写のバランスとしても上手くないと思うので。
それが入っていれば、より完成度は高まったと思いますね。