「翔平のプライベートな時間は、二刀流を続けるためにある」「自由時間はすべて、自らを高めるために使っている」
こう語るのは、日本ハム時代に大谷翔平と同じ5年間を投手コーチとして過ごした黒木知宏氏。
栗山英樹監督を含め、周囲の人が大谷というアスリートを語るとき、決まって「時間」という言葉が使われるのが特徴的です。
投手と打者。大谷は前代未聞の二刀流をプロの世界で、しかも、信じられないような高い次元で実現させてきました。
24時間365日という、すべての選手に平等である「時間」。
この「時間」と向き合い、「投手だけに時間を使う」「打者だけに時間を使う」のではなく「両方に時間を費やす」という至難の業をやってのけてきました。
そして、アメリカに渡っても、大谷こだわりの二刀流はさらに進化を遂げ、大リーグの舞台でも認められるスタイルになりました。
黒木氏の口から大谷の時間の使い方の話題が出たとき、こんなエピソードを思い出しました。それは今から3年前の生放送終わりのこと。
この年の2015年、NPBオールスターの初戦に先発登板したその日の夜、