「王様の耳はロバの耳」は人に対する寛容さを説いた寓話です。

王様はロバの耳をしてして、それをひた隠にします。

いつも髪を刈りに来る床屋は王様はロバの耳であることを知っていて、口止めされていました。

床屋は黙っていることが出来ず、井戸の奥に向かって「王様はロバの耳」と 大声を出して叫びます。

その声があらゆる井戸の伝わって井戸と言う井戸から「王様はロバの耳」 と聞こえ、皆にロバの耳を知られてしまいます。

王様は「これは皆の意見を良く聞けるように ロバの耳になっている」と打ち明けるお話です。


このお話は「さわると黄金になるお話」の続きです。

アポロンはミダス王の願いを取り消すことに同意しました。罰はまぬかれないと言って、ミダス王の耳をロバの耳にしてしまいます。

耳のことが皆にわかってしまったことを知り、 もともと耳のことを知っているのは床屋ただ1人であるので、 その床屋を殺そうとします。 アポロンも自分を殺す十分な理由があるのに許してくれたのだからと床屋を許してやります。

アポロンが現れ「よく床屋を許してやった。お前の罪をといてやろう」 と耳を元に戻してもらうのです。