安住:後輩のね、別れというのは、ずっと考えて、しまいます。あの、本当に、もう少し何かできた
んじゃないかなということを10年、変わらずずっと考えています……。10年経っても、またね、どこ
かで会えるんじゃないかな、というような感じをずっと持っています。

 さっきね、あの、アナウンス部の部屋の中の話したんですけれども、それも同じ部屋の中の出来事
だったんですけど、彼女が、まあちょっと、仕事のやり方が少し強めだったということもあって、少
しやっぱり孤立していた時期があってね。

 で、俺もやり方が強引で孤立していた時期があって、当然あの、田中みな実さんと1年半も口きか
ないみたいな、そういう強引なやり方をしていたんで、当然、周りの同僚からは少しこう浮いちゃっ
たところがあるんだけど。

 その時に、まだ生きていたときの川田が夜中に、俺のところにやって来て、「安住さん、私も孤立
してしまいました。安住さん、私と組みませんか」っていうことをね、突然、言ったんですよね。

 ただ俺はその時、川田には、多分、川田は俺に甘えに来ていただけだと思うんだけども、俺は俺で何か、
「お前とのやり方は違う。お前は、そのやり方で仕事が煮詰まったんじゃないか」ということで少し突き
放してしまった。そこに対しての後悔がもの凄くあって。