宇垣美里 人生はロックだ 2017年06月12日号 No.24

私が私であるために必要なもの。スタイルのない人生なんてクズだ!

  友人から誕生日プレゼントに、鮮やかなオレンジ色のカバーのついたノートをもらい
ました。「これを使って明るいコラムを書いてね!」という言葉とともに。なんでも、この
コラムを読むたびに私のメンタルが心配になっていたそうで……。

  先日、先輩に真顔で「宇垣、人生幸せだと思うか?」と聞かれ、答えに窮してしまい
ました。幸せって言い切れる人は強い。でもそれってなかなか難しい。

少なくとも私は、「もっと穏やかに生きたいなあ」とか、「前世で何かやらかしたとしか思え
ない……」と首をかしげるばかりの毎日を送っています。けれど、幸せじゃないからといっ
て、不幸だともかぎらないんじゃないかと思うんです。

  自分の状態をあえて「不幸」と呼称するには、「幸福である状態」を放棄する強い意志
が必要。その点、私は日々小さな幸せを抱き締めて生きていますから。結局、どこにピ
ントを合わせるか、なんですよね。

この世には嫌いなものや気に入らないものがあふれていて、積極的に好きなものを摂取
しないと真っ黒な憎悪に引き込まれてしまいます。そんなときこそ、自分自身のご機嫌を
とるために、身の回りは好きなものでいっぱいにしないと。