紫式部さんの筆力が上がって、源氏本編はまだキャラ小説の域だけど、宇治編からは本格心理小説に入ってて、キャラでは無くテーマで読ませるよう書けるようになってるとか。

というわけで、宇治編はキャラはどれも弱いけど、文学度は高く、皆がすれ違って誰もが満足いかぬ現実に悩むという終幕なのよね。

浮舟は男達の欲望に消費されるのに疲れ悩み、愛慾から解脱を望むステージに入ったのに、薫は他にやっぱ男いるのかな‥?て。
なかなか衝撃のラスト。