六階から階段を登り、七階にやってきたところだ。
ここはひどく蒸し暑い。白い蒸気が立ち込めているが、驚いたことにこのフロアにはレンガの隔壁が一つもなく、湯気を通してフロア全体の様子が一目でわかる。
あなたの立っているところから北へ、熱湯の満ちたプールが見える。プールの向こうに宝箱とおぼしき箱と階段が二つある。
宝箱と階段のある向こう岸に続く道はない。石柱がプールの中央に二十個並んでいるだけだ。
熱湯のプールで泳ぎたくない人は、この石柱を飛び石にして渡れという意味だろう。石柱と石柱の間隔はちょっと広いが、飛べないことはない。
さあ、最初の列四本の石柱のうち、どれに飛び移るか? 湯が濁っているため、水面下はまったく見えない。