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>>上智福岡高校をご存知ない?

カトリックイエズス会系の5学校法人(上智大学、栄光学園、六甲学院、広島学院、上智福岡)が法人統合したのは理事を務めるイエズス会の神父が高齢化によって人材不足が深刻化しているため、法人を統合して理事会をスリム化し、必要な神父の人数を減らしたもの。
上智大学の場合、「4つの中学高等学校は上智大学の附属学校とはせず、各校の歴史と地域性に配慮し、その経営は独立採算を維持する」としている。
つまり、上智大学には附属の中学高等学校は存在しない。
https://www.sophia.ac.jp/jpn/news/PR/2016/0401008.html

2019年の同一学校法人の栄光学園、六甲学院、広島学院、上智福岡の4校(卒業者数4校の合計678名)からの上智大学進学者数は
栄光学園・・・4名
六甲学院・・・2名
広島学院・・・2名
上智福岡・・・22名
と4校の合計で30名しか存在せず、わずか全盛との4.4%しか上智大学に進学していない。

特に栄光学園、六甲学院、広島学院の3校に関しては上智大学に推薦で進学するための特別枠の推薦入試は存在せず、他のカトリック高等学校と同様に「カトリック高等学校対象特別入学試験」と「指定校推薦」の2種類だけ。

一方、上智大学には「上智福岡」と「静岡サレジオ」の2校は上智大学の「教育提携校」とされている。
この2校の生徒は「教育提携校特別推薦入学試験」を受験して上智大学に進学することができる。
2019年の「教育提携校特別推薦入学試験」による上智大学進学者数は
上智福岡   22名 卒業生数 139名 上智大学進学者割合 15% (最大推薦枠40名)
静岡サレジオ 23名 卒業生数 122名 上智大学進学者割合 18% (最大推薦枠30名)

両校とも上智の推薦希望者のうち、TEAP基準スコアが上智大の各学科が定める基準点に達する生徒が少なく、上智大学への推薦枠を埋めることができない。
また、静岡サレジオの場合は中学3年時から高校3年までの間。設置される「ソフィアコース」在籍者が優先されて推薦される。
このように「教育提携校特別推薦入学試験」はTEAPで上智大学の各学科が定める基準点をクリアしないと出願できない。

上智大学のカトリック推薦の多くは地方の中核的なカトリック中高一貫女子校や東京近郊の私立カトリック中高一貫の女子校がほとんど。
カトリック推薦を使用する男子受験生はほとんどいない。
3年前のデータだと上智大学カトリック推薦合格者は男子受験生が17人と比較して女子受験生は227人。

上智大学の場合、文系学部はカトリック推薦や教育提携校推薦で、理工学部は指定校推薦で多くの学生が入学しているが、指定校の多くは首都圏の私立中高一貫校。
公立高校に対しては、それほど多くの指定校推薦枠を与えていない。
私立中高一貫なら鎌倉学園のような仏教系の高校にも多くの推薦枠を与えている。

上智大学は私立中高一貫校出身者を好んでいて、上智大学の校風に合っている考えているようだ。