>>368
331です
たしかに派閥意識は、当事者間にはなかった
あるいは薄かったとも考えられそうですね
ただ、第三者からみると傾向の差はあったように思います
長文になって申し訳ありませんが、以下私見です
>>17さんが上げてくださった「文学はなぜマンガに負けたか?」
木野評論臨時増刊(1998年京都精華大学情報館発行・資料まとめサイト参照)より

竹宮さんはこのインタビューの中で
「多くの人に読まれることがマンガの宿命。まずはそれをクリアしないといけない」
「わたしは虫プロの「COM」という雑誌から出たけれど
他に「ガロ」という雑誌があり、それはむしろ売れなくていいという描き方」
「「COM」はそうじゃない部分を持っていたから、そっちに行った」
「もともと自分の中に、たくさんの人に読まれなければ、
ムーブメントにならないという気持ちがあった(71 P)
と、どちらかといえば「ガロ」に否定的な意見を語っています
それでも「ガロ」サイドから意見を求められれば
肯定的な意見を書けるのが竹宮さんの器用さであり、強みではないでしょうか

余談ですが、竹宮さんが1997年に「エルメス」社史を献本した一人が
京都精華大学の牧野圭一氏で、この本にも登場。
2000年4月に精華大学が日本初のマンガ学科を創設する際
牧野氏は「自分の個性を殺して描くことができる人は教師もできる」として
竹宮さんに声をかけ、同大の教授となる道を拓いた方です(扉本より)
竹宮さんの特性、適性を見抜いた判断と感じます