萩尾・青池・里中さんたちがデビューした頃の講談社の少女漫画編集部は
他社より保守的で、縛りが強かったように思う。
「おもしろくてためになる」が社の創業方針。
若い女性漫画家に対する口出しは他社より多かったのではないか。
高階良子さんが今描いている漫画には、(フィクションも含まれていると思うが)
当時の雰囲気の一部がうかがわれる。

講談社でデビューしたものの、専属で10年間苦労した青池さんは、
フリーになってから「イブの息子たち」や「エロイカ」など、魅力全開の作品を描いたし
萩尾さんも小学館に移ってから本領発揮。
里中さんは、講談社で描き続ける中でまた別の葛藤もあったのでは、と、ふと思った