竹宮さんが風木のインスピレーションを得たのは、
70年夏のバルビゾン派の展覧会で見た「ダフ二スとクロエ」がきっかけ
思いついた話を増山さんと共に練り、ノートに書いたものを
71年1月にクロッキーブックに描き始める(キスシーン、ベッドシーン、鞭打ちシーンなど断片的に)

2月に一緒に「悲しみの天使」を見た後、
3月に萩尾さんはトーマのクロッキーを描き始め、皆に見せる

6月に風木冒頭の完成した50ページを見せられた萩尾さんは
「竹宮先生の絵がやや変わった」「画面運びや構図が映画的になった」
「大胆ですごい」自分も頑張らなきゃと自分のクロッキーブックに書いた(大泉本88p)
萩尾さんのクロッキーはすべて保存されているようだから、証拠になる