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■ホンダが不利な動きもなぜ統合を協議?

 日産の発行株式のどの程度を持って居るのか不明ながら、オアシス・マネジメントは香港。エフィッシモ・キャピタル・マネージメントがシンガポールの投資ファンドであり、どちらも株価低迷している企業の株を購入し、モノを言う株主になって介入。

 値上がりしたら手放して売却益を取る。この扱いが難しい。 三つ目に株価。ホンダが日産を傘下に置くとなれば、当然ながら株価は跳ね上がる。今回のニュースが流れたのは12月18日の早朝。当然ながらこの記事を公開した12月18日のマーケットが9時30分に開けば、日産の買い殺到になると思う。

 日産の株価はストップ高になる可能性すらあります。本日ホンダが否定しなければ、株価はさらに上がっていく。その時点でホンダが51%を買おうとすれば高額になります。 総合して考えると、ホンダが日産を引き受けるのなら普通の経営者であれば、経営破綻してからにすると思う。

 JAL(日本航空)と同じパターンです。日産の経営が立ちゆかなくなったら会社更生法を申請。認められるだろう。すると株は消失。役に立っていると思えないゴーン時代の契約で居残る高給取り経営陣の刷新も可能になる。

 今回のスクープで一番得をするのは投資ファンドかもしれない。日産の株価が高くなったところで売り抜ければ損失を出さずに済む。会社更正法適用になったら大損する。

 総合して考えると現段階でホンダが日産を併合するのはホンダにとって不利。日産併合が事実なら、破綻寸前の日産を引き受けゴーン氏を送り込んだルノーの如く、日本政府がホンダに依頼したのかもしれません。