三菱のガソリン新型車開発終結は寂しいぞ!! 三菱は今後どう生きるべきか?
2023年5月19日
https://bestcarweb.jp/feature/column/646055
https://news.yahoo.co.jp/articles/ca18b529ff6972d5d1fddb22e3306d70038b91fd/comments

 2023年3月に三菱自動車は2025年度までの新中期経営計画を発表したが、ここにきて
2030年までにガソリンやディーゼルのみで走行する新型車の開発を終了するという情報が。
今後の三菱の戦略について国沢光宏氏が分析する。

■脱エンジンに向けて加速していく?

 三菱自動車が2022年度の決算発表で今後の商品計画についてアナウンスした。
具体的な内容と言えばふたつ。エンジン車の開発を行わないということと、2023年度に
6車種もの新型車を出すこと。

 エンジン車を止めていいのか? 6車種ってどんなモデルなのか? 現時点でわかって
いることを含め、三菱の商品計画について考察してみたい。果たしていかに?

 まず、三菱のアウトラインから認識しておくと、わかりやすいんじゃなかろうか。
ご存じのとおり、日産は三菱の株を34%所有している。したがって商品計画は
日産との調整が必要。そんな日産もルノーとの関係があるため、日産独自に動けない。

 大ざっぱなイメージでいえば、アルカナより小さい車種はルノーのプラットフォームで、
エクストレイル以上が日産のプラットフォームになる。

 三菱は日産に準ずるため、小型プラットフォーム使ってクルマを出すならルノーベースで、
アウトランダー級になると日産のプラットフォームになる。
しかし! これらの取り決めは、欧州とアメリカと日本が対象。

 タイに代表される東南アジア市場についていえば三菱の自由度が大きい。
「好きにやってよろしい」に近かったりする。そして案外利益率が高い。

■2023年はグローバルで6車種が登場

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三菱は今後5年間で全16車種を投入予定で、そのうち電動車は9車種となる

 という前提をベースに6車種を考えてみたい。三菱が出したリリースによれば、すでに
3車種は発売ずみ。アウトランダーPHEVとデリカミニ、電気自動車のミニキャブMiEVとなる。
ミニキャブMiEVって継続生産車ながら、今後東南アジア地域でも販売するようだ。
アウトランダーPHEVはエンジン車の販売が難しくなっているアメリカや欧州で展開する。

 三菱の商品投入スケジュールの一番上にある「ICE/フレーム」はタイのモーターショー
でワールドプレミアされた新型トライトンだ。
ICEとは最近よく使われるようになった純エンジン車のこと。

https://i.imgur.com/lVnwHNe.jpeg
2025年までの具体的な商品投入スケジュール

 トライトン、東南アジアでの稼ぎ頭になっており、収益率も高い。新型は日本でも販売
されるというから大いに楽しみ。ハイラックスより割安感のある価格設定に期待したい。

 続く