60年代、公民権運動前のアメリカでは
白人が使うトイレと有色人種が使うトイレ,シャワー、酒場等は別だった。
日本人は有色人種であるばかりではなく、太平洋戦争でアメリカの敵だった。
日本人に殺されたアメリカ人の遺族も多かったはず。
そんな時代にアメリカでプロレスのリングに日本のレスラーが立つとどうなるか・・・
特に人種差別のひどかった地区ではそう。

感情的になった相手レスラーや客からなにをされるかわかったもんじゃなかった。
それでシュートテクニックを練習する必要があった。

藤波なんかもアメリカ修行に行くと、ジャップとなめられて
いやがらせされたり、試合中にもセメントしかけられたことがあったそうな。

そんな時、カールゴッチの弟子だとわかると、
シュートテクニックを持ってると恐れられたのか、以降、アメリカのレスラーたちからも
手を出さなくなったそうだ。

今の時代の日本人レスラーはそんな必要なくなって
アメリカ行ってもなんにも差別されないからシュートを身につける必要がないってわけだな。