2015年のちょっと古いブログですが、現職の弁護士が実名で投稿されています

バカにしていませんか、新興の大型法律事務所。
http://terarin.exblog.jp/24563703/

少なくとも、こういう新興大型事務所の先生方、それなりに優秀な層が雇用され、
内部である程度きっちり教育?されていることは間違いない。
だからこそ、「外れのない」対応が、みなさんできていらっしゃるのではないかと思うのです。
こんなこと言っちゃうと身も蓋もないかもしれませんが、弁護士にとって、
大抵の事件は、「大当たり」の対応をする必要はなくて、
むしろ「大外れ」の対応にならないためにはどうすればいいかを考える局面の方が、圧倒的に多いように思うのです。
そのラインを間違わず、かつ、たまに出くわす「難しい事件」(依頼者が難しい、相手方が難しい、理論的に難しいなどなど)については、
事務所内に人員がある程度豊富にいるので、相談して対応していけば、こっちも大きなトラブルに発展する危険性は低くしていくことができる。
「外れのない対応」を全ての弁護士が継続して続けていくことによって、事務所のブランド力を高めていくことができるんだろうな、
とそんな風に思うのです。

むしろ、誰からも批判や指示を受けない「お山の大将」化したベテラン弁護士の方が、
アタリもハズレもわからなくなっていて、とんでも書面を出したり、意味の分かんない対応をしてくることが多いのでしょう。
そして、こういう弁護士に限って、新人や若手の教育なんて考えていない、自分の手足、雑用係になればいいとしか考えていない。
とんでも弁護士がとんでも弁護士を拡大再生産してしまう、そういうカオスになっていくんだろうなと、思うわけです。そう考えると、
何回か前に書いたけど、つくづく最初に入る事務所って、すごく大事だなと思います。
「お山の大将」弁護士のところに入っちゃうと、一番大切な時期にまともな感覚が身につかない。