新卒君Aは、新卒カードを使い、優良企業に就職しました。
優秀で面倒見の良い上司に恵まれ、「バカになれ」の言葉通り愚直に頑張りました。
新卒ということもあり、非効率な仕事ぶりでも将来を買われ、残業代は支払われました。
5年後、スキルも身につき、上司が昇進する際、引っ張ってもらうことが出来ました。
まさかの連鎖倒産で転職しましたが、スキルとコネに困ることはありませんでした。

新卒君Bは、新卒カードを使い、有名企業に就職しました。
ところが上司は人格に問題があり、逆らうと終わり。「バカになれ」と言われるままに服従。
上司に気に入られたため、仕事の成果に関係なく、残業すれば残業代は貰えました。
5年後、忠実な部下のポジションを得て、上司が昇進する際に引っ張ってもらいましたが、
その後の権力闘争でトカゲの尻尾切りに使われ退職、再就職に苦労しました。

若手の中途君Cは、コーダー未経験ながらも若さを買われ、中小企業に就職しました。
試用期間中の最初の数週間は渡された本で仕事中に勉強させてもらえましたが、
あとはOTJでチームの足を引っ張りながらの仕事になりました。
申し訳ない思いで残業代は辞退しようとしましたが、週20時間までは支払われました。
何をするにも頭を使って「配慮」し続けた結果、何とか生き残ることが出来ました。

若手の中途君Dは、コーダー未経験ながらも若さを買われ、中小企業に就職しました。
上司はなぜか体育会系で「バカになれ」が口癖でしたが、適切な指示もなく、
必要なことを自ら判断して行わないと「おまえはバカか」と怒鳴られました。
サービス残業も強要され、何度も「嫌なら辞めろ」と怒鳴られましたが、転職活動に苦労した
経験から、少々のサービス残業は甘んじて受けたほうが得だと判断せざるを得ませんでした。
そして、バカのふりをして必死に仕事と勉強を頑張り、転職に必要なキャリアをゲットしたD君は、
5年後、より条件の良い会社に転職しました。