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「お笑いは必要なのか」新型コロナ禍で河本準一を揺さぶる葛藤

新型コロナ禍で、仕事が完全にストップして、あらゆるものが変わったし、これでもかと考えさせられました。
その中で「もしかして、お笑いって必要ないのでは」という考えが何回も出てきました。
みんなの気持ちがふさぎ込む。
むしろ、こういった閉塞感がある中では重宝されるのかなとも思ったんですが、それが僕は感じられなかった。

お笑いの世界もストップするんだと。
笑いがなくても、毎日は進んでいく。そこに恐怖を感じました。
“要らない職業”の欄に入れられるんじゃないか。
その思いがありました。

6月から7月あたりは特にへこみましたね。普通ではない状況がかなり続いてきたが、その先も見えない。
毎日、ニュースや情報番組が淡々と流れ、淡々と感染者数が報じられていく。

多くの人がストレスも絶対にたまってるはずだし「ここでこそ、お笑いの見せ場でしょう!」という思いがあったんですけど、そうはならない。
そこで思ったのが「結局、まだ笑ってられないんだ」という思いでした。
それどころじゃない。僕らの職業って、そういう職業なんだ。
もちろん、そんなことは最初から分かっている話なんですけど、そこを改めて思い直すというか。そんな日々でした。
https://news.yahoo.co.jp/byline/nakanishimasao/20201024-00204486/