続き

俺の事は置いておいても、嫁の事まで馬鹿にするのはどうしても許せなかった。
嫁はよくやってくれてると思う、こんな俺に付いてきてくれて感謝している。
俺は夫らしい事は何一つ出来ていないが、やっと仕事が軌道に乗ってきて、これからは嫁にパートさせずとも生活出来そうな算段がついてきたところだった。
そんな気持ちが複雑に重なり合って苛々していた。
でもコイツもまだ若いしな、と思って軽く笑って流そうとしたら、それが気に障ったのか、向こうから手を出してきて殴り合いの喧嘩になっちまった。
俺も頭に血がのぼって、首まで締めてしまった。本気でこいつを殺してしまおうとしたんだと思う。

そこからはデカイ音で飛び起きた両親の仲裁もあり喧嘩は止まったが、お前も嫁も早く死ね、もう2度と俺に関わるなと絶縁宣言された。

そこからは弟と会話も連絡も無い。
両親は、こうなった以上もうどうにもならない、どちらかの肩を持つのは嫌だから、もうどちらとも実家に住まないでくれ、と言う。
引っ越す目処がまだ付いていなくてまだ出て行けてない。
嫁には俺の軽率な行動で非常に申し訳ない事をしてしまった。

という修羅場。