2010年に結婚して、1年経った頃、子供が出来ないなと思い、軽い気持ちで2人で検査に行きました。

仕事のストレスや過労のせいか私の結果が非常に悪く、「あなたたちは不妊治療の中でも最上級の治療じゃないと難しいよ」と顕微鏡受精を進められました。

私は、男失格、人間失格の烙印を押された気持ちになりました。

妻もなかなか現実を受け止められずに、そのあと1年後にようやく治療をする決心がつきました。

治療は妻への負担がものすごく大きなものでした。妻の様子は本当に辛そうでした。

毎食後、9種類ほど飲む薬の副作用や毎日打つ筋肉注射が服が触れても痛い、寝返りがうてず、ぐっすり寝れない。

ちょっと動くのもしんどそうで、マンションの3階に自力であがるのもやっと。
よく「おばあさんになったみたい」と言ってました。

多い時は、朝筋肉注射をして、血液検査、夜の9時頃にまた注射をしにいくという感じでした。