九州大学の「女性枠」入試 「男性差別」批判で取りやめ 2011年05月19日19時55分
https://www.j-cast.com/2011/05/19096034.html?p=all
九州大学が2012年度から実施しようとしていた入学試験への「女性枠」導入に、

「男性差別だ」という批判が多数寄せられた。

これを受け、大学は2011年5月19日、導入の取りやめを決定した。

「女性枠」は2010年春に発表されたもので、理学部数学科の後期試験で行われる予定だった。

優秀な女子学生の確保目指す

数学科の入学定員54人のうち、9人を後期日程の試験で選抜するが、そのうち5人を「女性枠」とし、

残り4人を一般枠とする。国立大学の入試で男女別に枠を導入するのは異例の試みだった。

大学はこうした現状について「優秀な女性の人材を育成しなければ、数学分野のみならず社会に

とっても損失が大きい」と考え、まず、学部段階から女性の入学者を増やすことにした。

2次試験の科目についても一般枠は数学だけなのに対し、女性枠は「グローバル社会

において活躍できる人材養成の観点から」英語が追加されている。

しかし、大学側の狙いとは裏腹に「男性差別じゃないか」という意見が電話やメールで予想以上に寄せられたという。