それを解消するには、浣腸で水を注ぎ入れ、徹底して腸を「洗う」必要がある
ジルベールは進んで、それに応じるだろう
そのプロセスまで計算に入れられたのは、ブロウが長年ジルベールと付き合ってきた経験があるからだ

浣腸されると腸の蠕動(ぜんどう)運動が起きて便意が生じる
といっても、常に便意で苦しむわけではない

山あり谷ありの振幅――“波”があるのだ
“谷”の時はそんなにきつくなくとも、“山”の時はそれこそ全身から汗が噴き出し、この世の地獄を味あわされる

肛門をきつく締めていないと漏らしてしまう
漏らしてしまったら、また浣腸されるという運命が待っている

リリアスは浣腸を我慢するジルベールをうっとりと眺めていた
「ああ…彼は責められている姿が一番美しいな…」

20分経つとブロウの舎弟は、ジルベールの髪をつかんで川の中へ連れて行き排便させた
川底までの深さはジルベールの膝の下あたり

流れも緩やかで、足元が水の勢いで掬(すく)われるということない
石鹸水がすべてジルベールの肛門から流れ出るのを確認した舎弟は、
今度は浣腸器で川の水を吸い上げてジルベールに浣腸し、1分我慢させてから排便させる

それを何度も繰り返し、肛門から出る水がきれいになると、ようやくジルベールを川から引き上げ河原に連れ戻す
すると、別の上級生が調理場で使う寸胴鍋を両手に抱えて持ってきていた

ブロウ「ジルベール、こいつは調理場から持ってきた俺の大好物『カレースープ』だ。500?はある。
 ここへ持参する途中ですっかり冷めちまったが、なぁに、これから飲みやすい温度にまで暖めるさ」

リリアス「暖めるといっても…」
周りを見渡しても薪(たきぎ)など、火で調理する道具は見当たらない